繁殖・針子 / CARE GUIDE
メダカ用ブラインシュリンプの沸かし方|塩水・孵化・殻の分離

Q. ブラインシュリンプを沸かしてみたいです。塩水ごとメダカに入れるんですか?
孵化させる塩水や卵の殻は分けて、泳いでいる幼生を採って与えます。使う卵によって準備や分け方が違うので、まず商品の手順を確認しましょう。少量から、口に入るかも見てください。
ブラインシュリンプを「沸かす」とは、乾燥卵から小さな幼生を孵化させ、餌として取り出すことです。孵化させる水と、メダカの飼育水は分けて扱います。
卵の商品によって手順が違うため、まず通常の乾燥卵なのか、塩と混合済みなのか、殻を磁石で除ける特殊加工品なのかを確認してください。
どのタイプの卵を使う?
| 商品の形 | 確認すること |
|---|---|
| 通常の乾燥卵 | 塩水、給気、温度、卵量、孵化時間 |
| 卵と塩の混合品 | 指定水量。一袋や一杯に塩も含まれるため勝手に追加しない |
| 特殊加工卵 | 非給気の条件や殻の分離方法など、その商品の専用手順 |
キョーリンのイージーブラインには、浅い水での非給気式や磁石を使う方法が案内されていますが、これは特殊加工された製品の使い方です。普通の卵の殻を磁石で取り除けるわけではありません。
強い磁石を使う製品は、誤飲や指挟みを防ぎ、子どもやペットが触れないよう管理します。機器や製品の注意事項も守ってください。
普通の乾燥卵には何を用意する?
孵化用容器、適した塩、計量器具、卵、温度計、指定の給気用品、幼生を保持できる細かな網、採集用の清潔な容器を用意します。
キョーリンの一般説明では、塩分2.5〜3.0%程度、水温28℃程度が目安として示されています。ただし産地やロットで適条件が違うため、商品の表示を優先します。これはブライン孵化用の条件で、メダカへその塩分を加える推奨ではありません。[メーカー研究所の孵化条件]
塩量は製品指定の水量と量で計ります。スプーンの大きさや塩の粒によって重さが変わるため、別製品の「小さじ何杯」だけを組み合わせません。
孵化から餌にするまでの順番は?
- 指定の水量で塩水を準備し、実際の水温を確認する。
- 説明書の量の卵を入れ、指定の給気と明るさを確保する。
- 開始日時を記入し、卵が一か所に滞留していないか確認する。
- 幼生が泳ぎ始めたら、給気を止めて殻と幼生を分ける。
- 幼生の集まった部分を取り、適した網で孵化水を切る。
- 清潔な適した水ですすぎ、必要な幼生だけを少量ずつ与える。
この流れは通常卵の基本形です。器具の出口位置や集め方は製品によって違い、特殊加工卵にはその説明書を使います。
「24時間たったから全部孵化した」とは判断せず、実際に泳ぐ幼生を確認します。水温が低いなどの条件では時間が延びるため、予定時刻までに必要な量が得られない場合の代替餌も用意します。
殻や孵化していない卵はどう分ける?
一般的な孵化器では、給気を止めると殻と幼生の集まる場所が分かれます。幼生が集まった部分を採り、底や表面の物を全部一緒に吸い出さないようにします。
採った物を小さな透明容器で見て、殻や動かない卵が多く混ざっていないか確認してください。見分けにくければ、無理に全量を魚へ注がず、器具の採集手順へ戻ります。
網の目が粗いと幼生まで流れてしまうため、採った水にも幼生が残っていないか確認し、用途に合う網を使います。
すすげば清潔な餌になる?
孵化水を減らすことと、病原体を完全に除くことは別です。FAOの資料でも、すすぎは周囲の水を減らす効果がある一方、幼生に伴う微生物をすべて除去するものではないとされています。[FAOの幼生採集・利用の解説]
家庭で漂白剤等を使って卵の殻を処理する方法を自己流に試さず、必要なら処理済みの商品を、その表示どおりに扱います。用具もメダカ用・病魚用と混ぜないようにします。
メダカが食べられる大きさ?
ブライン幼生も、商品や産地で大きさが違います。どの針子でも孵化直後から食べられるとは考えず、少量で捕食を確認します。
淡水の中でずっと生き続ける餌ではないため、大量に入れて留守番用の蓄えにしません。食べ残しや死んだ幼生を確認し、必要な量だけを与えます。餌を長生きさせるためだけに、メダカ容器へ塩を追加する運用にも安易に変えません。
孵化後の時間で状態が変わるため、使う予定に合わせて少量ずつ準備します。うまく沸かなかった日は、確認済みの人工飼料等を使い、魚を待たせずに条件を見直しましょう。
公開資料を照合し、準備・判断の手順を編集しています。実飼育による検証・専門家監修は未実施です。編集方針
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