繁殖・針子 / CARE GUIDE
メダカ用ミジンコの増やし方|培養を始める準備と減ったときの見直し

Q. ミジンコを自分で増やして、餌にしてみたいです。何から始めますか?
種類と育て方が分かる種を用意し、メダカとは別の容器で始めましょう。毎日、動きや増え方、餌の残りを見て量を調整します。全部を採らず、次に増やす分と予備を残しておくのがコツです。
メダカ用のミジンコを増やすなら、種類の分かる種を入手し、魚とは別の容器で、餌と採集量を調整するところから始めます。メダカの容器へ入れれば、食べられながら無限に増えるとは限りません。
「ミジンコ」と呼ばれる生き物には複数の種類があります。ここでは小型のタマミジンコ類などを餌として維持する際の考え方を中心に扱い、すべての種類で同じ温度・密度・日数になるとはしません。
種と餌はどう選ぶ?
種を買うときに、種類、現在の培養条件、使っている餌、水、給気の方法を確認します。培養用の餌も、対象と使用量の分かるものを選ぶと、最初の条件をそろえやすくなります。
パン酵母、植物プランクトンなど、培養に使われるものは複数あります。ただし、別のレシピの材料と分量を混ぜたり、家庭用の肥料や食品を次々追加したりすると、何が原因で変化したか分からなくなります。
まず一つの方法で始め、うまくいかないときは変更を一つずつにします。養殖場で使われる糞尿や大規模な施肥方法を、家庭の小容器へそのまま縮小して持ち込まないでください。
何を用意して、どこに置く?
| 準備 | 選ぶときの確認 |
|---|---|
| 培養容器 | 洗剤等を入れていない専用品。水量を把握できるもの |
| 水 | 種と培養方法に合い、塩素等へ対応した水 |
| 培養用の餌 | 種類と使用量を確認できるもの |
| 採集用品 | ミジンコを保持できる網、別の受け容器 |
| 観察用品 | 水温計、透明な小容器。必要に応じて拡大鏡 |
| 予備 | 別容器の種と、魚に与える人工飼料 |
屋外では直射日光による過熱、雨による急な変化、捕食する虫の混入を避ける配置にします。室内でも、窓際や密閉された暑い場所を選ばないようにします。
水が緑なら何でも同じ培養用の餌になるとは限りません。グリーンウォーターも、中の生物や密度が一定ではない点を理解して使います。
毎日どこを観察する?
少量を透明な器に採り、泳ぐ個体がいるか、大きい個体ばかりでないか、小さな個体も増えているかを確認します。濁りの色だけを「順調」の指標にしません。
餌は選んだ製品・方法の使用量から始め、残り方とミジンコの状態を見て調整します。前の餌が十分残っているのに、予定日だからと追加し続けないことが大切です。
種ごとの条件に合わせて給気を使いますが、メダカと同じ強さでよいとは限りません。極端に細かな泡や強い攪拌を避ける必要があるため、種の提供元の方法も確認してください。
全部採らずに残したほうがいい?
給餌のたびに目につくミジンコを全部採ると、翌日の供給が続かなくなります。必要な分だけを別容器へ採り、増える様子を確認しながら採集量を調整します。
UF/IFASの培養資料でも、供給を一つの容器に依存せず、複数の培養を維持する考え方が示されています。家庭では、予備まで同時に使い切らない運用にすると、立て直しやすくなります。[UF/IFASのMoina培養資料]
ただし、二容器を同じ汚れた網や水でつなげると、独立した予備になりにくくなります。道具と水の移動も管理します。
急に減ったときは?
| 変化 | 見直す項目 |
|---|---|
| 食べ残したような濁りが続く | 餌を入れすぎていないか、種が少なくなっていないか |
| 暑い日の後に動きが減る | 実際の水温と日当たり、容器の水量 |
| 採集後に小さな個体が見えない | 採りすぎ、種の不足、増える条件 |
| 見慣れない生き物が混ざる | 何がいるか確認し、魚への給餌をいったん止める |
| 汚れや異臭が強く、状態が戻らない | 弱った培養を引き継がず、健全な予備からの再開を検討 |
この表だけで原因を確定することはできません。水や餌、温度を一度に変えると比較しにくくなるため、直前に変えたことをメモし、餌量や採集量、置き場所を一つずつ見直します。
メダカにはどう与える?
小さいミジンコが食べられても、成長した個体は口に入らない場合があります。魚が追うだけでなく、実際に食べているかを見ます。
培養水を大量に注ぐのではなく、適した網で必要な量を採り、魚に使える水へ移してから少量ずつ与えます。これで無菌になるわけではありませんが、培養の残りかすを持ち込む量を減らせます。
ミジンコが足りない日は、確認済みの人工飼料を使います。培養を続けるためにメダカの食事を不足させないよう、魚の必要量と培養の収量を別々に考えましょう。
公開資料を照合し、準備・判断の手順を編集しています。実飼育による検証・専門家監修は未実施です。編集方針
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